好奇心のカタマリ

フィリピン留学からの未経験転職。

対馬の「韓国人お断り」から考える|訪日観光客の受け入れ方

こんにちは!Lamiです!

 

先日、対馬で「韓国人観光客お断り」の貼り紙が増えている、というニュースを目にしました。

 

対馬の飲食店などが、韓国人観光客とのトラブルが原因で、「私どもは日本語しかできません。韓国人のお客様には出入りをご遠慮願います」「日本語を話せる方を同伴してください」という貼り紙をしているというものです。

トラブルとは、店内での喧嘩や、キムチや酒などの持ち込み、スーパーの店内で商品を開ける、ゴミのポイ捨てなどが挙げられるようです。

 

このようなトラブル、きっと対馬の人たちににとってはとても迷惑な話で、頭の痛い問題に違いないでしょう。


今回はちょっと真面目にこの問題について考えてみました。

 

ルールを「知らない」韓国人観光客

ここは日本なのだから観光客の方は日本のルールに従ってくださいと考えるなら、ルールを守れない人に対して上記のような対応を取らざるを得ないのかもしれません。

でもその前に、韓国人がわかるようにルールを明確に提示しているのだろうか?という疑問があります。

 

あるニュース動画で、海で釣りをしている韓国人観光客に、「撒き餌は法律で禁止されているが知っていますか?」とのインタビューをしていました。

インタビューを受けた韓国人は「知らなかった。知っていればやらなかった」と言う人や、「だったら釣りを禁止にしてくれ!」と怒りをあらわにする人も。

真偽はわかりませんが、何も知らなかったのにいきなりメディアが取材に来て「あなた、法律破ってますよ」って言われたら頭にくるのもわかります。

 

このような振る舞いが良くないことなのはもちろんですが、「日本でこの行動はNGです」と、まずはルールを伝えることが大切なのではないでしょうか?

 

観光業は大切な財源

対馬市発表のデータによると、2018年は年間約40万人の韓国人観光客が、対馬を訪れました。

そして島内で韓国人が使ったお金は79億円にものぼります。

これが対馬市の重要な財源になっているのです。

 

少子化が進むこれからの日本では、観光は財源を確保するための大切な柱になっていきます。

対馬でも人口は年々減少していて、50年前の約半分にまで減っているので、例外ではないでしょう。

実際に、対馬市は国際旅客船を増便したりと、韓国人観光客誘致に積極的です。

 

もちろん対馬の住民側にも言い分はあると思います。

急に文化の違う人たちが現れ、好き勝手されたらそれはいい気持ちではないですよね。

 

でもお金を落としてくれているのも事実なのです。

それなのに、冒頭のような対応をされた韓国人観光客がまた旅行で日本に来たいと思うでしょうか?と考えると、そうならないことは明白だと思います。

 

ルールを伝えることが関係を良くする第一歩

この問題を解決するためには、お互いにもっとコミュニケーションをとって理解し合うことが必要だと思います。

 

例えば、韓国人が飲食店にキムチを持ち込むという点ですが、これば韓国の習慣も原因のように思います。韓国の食堂などでは、注文した料理とは別にお通しのような形で必ずキムチが出てきます。韓国人にとってキムチは食事に欠かせないものなんですよね。

 

また、ゴミのポイ捨てについては、そもそもゴミ箱の設置はじゅうぶんなのでしょうか?日観光客からのクレームで多いのは、日本ではゴミ箱の設置が少ないということだそうです。確かに普段道を歩いてても、コンビニの前や公園などでしかゴミ箱を見かけません。(最近のコンビニは店内にゴミ箱を置いているところも増えてきましたよね。)

 

このように、韓国人の性格や文化を理解し、観光客の視点で考えると、この問題の解決のために日本ができることってまだまだあるんじゃないかと思います。

 

そしてコミュニケーションをとるためには、言葉の壁を越えることも必要不可欠。

韓国語を学ぼうと思えばいくらでも学べるし、最近は翻訳アプリもだんだん優秀になってきました。

あとはコミュニケーションを取ろう!っていう意識の問題かと。

 

ちなみにこれは韓国人観光客だけでなく、他の国から来た人々についても考えるべきことだと思います。

国が変われば、それぞれの文化やニーズも違い、多種多様な対応が求められます。

日本のように「言わなくても察する」なんて文化は海外にはありません。

今後の日本の観光業の行方は、それらにどれだけ対応していけるのかが重要になってくるのではないでしょうか?

 

ここでこそ本当の日本のおもてなしの心の出番ですね!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。